Gyun*Gyun

録音やアレンジに使用しているSONARの事や日常の悩みなど

母親のブログ

 うちの母はもう70歳になんだけどブログを書いている。誰も見に来てないけど。
 ブログに何を書いているのかというと、母親が生まれた戦時中に自分を育ててくれた親の事を書いている。まぁ物が無い時代だったんだけど、うちの家はその中でもさらに輪をかけて貧乏だったみたい。

 だが、最近は更新していない。
 理由は人が見に来ないから。
 母親には「あんた別に有名人じゃないんだから最初から人が見に来るわけないでしょ!ちゃんと定期的に新しい記事を書かないと読みに来る人なんて増えないよ!」って教えるんだけど口を尖らした様子からすると納得してないみたい。

 うちの母親は若い頃、歌手の小林幸子さんと友達で(一緒に写っている古い写真が家にある。)サッチンとナナちゃん?さん?と呼び合う仲だったみたいなので「その事でも記事にすれば人集まるんじゃないの」って言ったら、人を餌にするような事はしてはいけないのだそうだ。まぁそりゃそうだ。
 20代の頃、母親自身もテレビドラマにちょい役で出たりと芸能人のまねごとをした事もあるだけに(知り合いの監督に頼まれてたまたま出ただけでプロじゃなくてただの助っ人だと言ってた。)当時の芸能界にやたら詳しい。誰と誰が交際してただの誰それに口説かれただのそんな色話が多いんだけど。僕自身も東京でフラフラしていた17歳の頃、ある有名バンドのローディの仕事を母親に紹介してもらえる予定だったのに当時ぐれていた自分はドタキャンした事がある。自分根性無いしコミュニティーとるのかなり苦手だったので途中で逃げ出してたと思うけど。

 で、その母親のブログなんだけど、自分的には戦争当時の貧乏大家族の話けっこう面白いなと思ってるんだけど本当にたまにしか更新しない。
 じゃあ、なんでブログを始めたかというと「自分を育ててくれた育ての親(育てたのは本当の親じゃない。)の壮絶な生き様を残して小説にしたい」だった。
 あぁ。「残したい」だけならきっとブログも続いたろうに。。小説にしたいってところで「誰も見に来ない」→「小説にならない」ってプロセスでモチベーションが下がったのね。。

 なんだか、それはそれで音楽に対する自分の態度を見ているような気分でした。
 まぁ、そのうち頑張ってCDを1枚くらいは世に残したいなと思ってます。

 母親のブログはもうちょっと頑張るよう背中を押してみようかな。