Gyun*Gyun

録音やアレンジに使用しているSONARの事や日常の悩みなど

「愛と死」 武者小路実篤

1939年の作品で100ページちょっとの恋愛小説。図書館で借りてきた。

登場人物のやりとりがおかしてく半笑いしながら読んでいたのに、後半は悲しくて悲しくて仕方ない。読み終えた時は悲しかったが、やりきれないような虚無感ではなく自分の生き方を再度見つめ直したくなる。そんな物語でした。

希望と落胆は本当に隣り合わせだ。

 

リアルでは普段からなるべく素直に喜んだり浮かれないようにしている。落ち込みやすい性格というのもあるし、浮かれている時に限って何かよくない事が起きる確率が多い。まぁ原因はわかっている。だいたいは浮かれすぎて周囲の人の気持ちを置き去りにして行動するからだ。逆に嬉しくもないのに嬉しいふりしてる方が確実に多い。特にネット。真顔で「ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ」とか打ってる。

 

喜びを素直に言える相手は一人いれば良いと思っている。3人や4人、それ以上の団体がいたとして、本当に心から喜びを共感して祝してくれる人がその中に何人いるのか。それだけの人数を目の前にして僕はどうせ本音を見抜けないのだからやっぱり1人で十分だと思う。悩みも悲しみも喜びも、本当に本音で伝えられるのは1人いれば幸せだ。その1人には僕は人の文句も言うし弱音も吐くと思うけど、相手が自分よりずっと弱いと相手はこっちになかなか本音を言えなくなる。バランスが難しい。結局、偽装した謙虚さがついてまわる。